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あなたはどっち派?バリュー投資とグロース投資

あなたはどっち派?バリュー投資とグロース投資

バリュー投資とグロース投資

株式投資等をするときの投資戦略として、いくつかのタイプがあります。
有名なところで、バリュー投資とグロース投資の2つのタイプがあります。

バリュー投資とは、割安なものを買うというスタイルの投資法で、グロース投資は、高成長が期待できると見たら買うというスタイルです。

割安だからいいとは言い切れない

この2つのタイプは、よく相反するものとして考えられることが多いです。

なぜならば、割安なものを探すということは、ある意味市場から見放されている、もしくは誰も期待していないといった傾向にあり、逆にグロース投資は、みんなが期待しているため、高くなっても買われることが多く、割安ではなくなっていることが多い傾向にあります。

この2つのタイプのうちどちらが正解かという点に関しては議論をするだけ無駄なところでもあります。

相場には、いろんな局面があります。
誰もが悲観的になって売っている局面、みんなでお祭りのように買っていく局面など。

その局面ごとに、バリュー投資が有利になったり、グロース投資が有利になったりするために、どちらが正しいとは言えません。

一応、過去のデータから検証すると、長期間で考えればバリュー投資の方が有利だったというデータになってはいるようです。

財務諸表から割安を判断する

株価とは、企業の価格であり、企業の価格とは、

①企業の純資産(株主持ち分)
②今後の利益成長予測を合計したもの

と言えます。

①株主の持ち分である純資産とは、企業の決算書の貸借対照表のうち純資産の部に記載してある数字です。

純資産の中には、資本金の他、利益剰余金や資本剰余金、自己株式などいろいろ書いてありますが、要は純資産の部合計が株主の持ち分であるといってほぼ間違いではありません。

この純資産の部の金額を発行済株数で割ったものが1株当たりの株主の持ち分になります。
株価をこの1株当たりの株主の持ち分で割ったものが、PBRという数字で表されています。
PBR、1倍割れということは、株主の持ち分よりも株価が低くなっていることを意味しています。

②今後の利益成長予測とは、言い換えると、企業の純資産がどのぐらいの速度で増えていくかということになります。

重要性を増したROE

最近ROEという数値が話題になっています。
今まで日本の企業は、このROEに対してあまり関心がなかったためか、欧米の企業に比べるとROEが異常に低いままになっていました。

安倍政権が誕生し、アベノミクスが始まってから、日本の企業にも高いROEが求められるようになりました。

株価指数「JPX400」

その一例としてJPX400という新しい株価指数が設定され、経営効率の悪い(ROEの低い)企業を株価指数に含めないことになりました。

「伊藤レポート」と呼ばれる経済産業省がまとめたレポートでは、企業に最低8%以上のROEを求めるとされています。

ROEとは、純資産合計に対して何%の利益を生み出したかという数値です。

利益は、純資産を増やすことにつながります。
つまりROEが毎期8%ということは、年々純資産が8%づつ増えていくことを意味しています。

言葉をかえれば、株主の持ち分が年々8%づつ増えていくということです。

この①純資産と②利益成長予測の関係性と株価をつなげながら見ていくことで、現在の株価が割安かどうか判断するひとつの材料とすることができます。

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編集部
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