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【失敗談】仕事と株式投資の両立

34歳の会社員で、事務員をしている男性です。
キッカケ株式投資を始めたのは大学を卒業して会社員になって2、3年くらい経ってからです。

当時はデフレ真っ盛りで景気も良くありませんでした。
給料も低いですし、預金金利は雀の涙ほどです。これではお金を増やすことはできないと思い、株式投資に興味を抱いたのが始まりです。

IT系の新興会社を中心として莫大な利益を上げる人が出てきた時代でしたので、自分もその波に乗りたいと思ったのがキッカケでした。
資金作り株式投資には資金が必要です。まずは貯金を増やしていったのですが、少しでも効率的に資金を得たいと思い日本国債も購入しました。

そうして数年かけて少量ではありますが株式投資の為の資金を作ることに成功しました。
投資開始実際に株式投資を行ってみると、こんなに簡単に株が買えてしまうのかと驚きました。

お金持ちはこうして資産を増やしていると思うと、今まで自分のしてきた節約とかがばからしく思えてしまいました。
株式投資でキャピタルゲインやインカムゲインを得たり、株主優待などを取得する生活にあこがれていた自分は、今までと住む世界が変わってしまったことに有頂天になっていました。

そんな浮ついた気持ちで株式投資を行ったのですから、うまくいくはずがありません。
最初はビギナーズラックで少しの利益を得ることに成功しました。

新興市場は乱高下が激しく、いかにも投資をしているといった気分を味わうことができます。
上がったりさがったりする中で、自分の資産は多少は増えていきました。また株主優待で優待券やサービスを得ると、少額でもうれしくなり、さらに株にのめり込んでいきました。

まるで自分には投資の才能があるかのように感じていました。
仕事に影響が及び、そして失敗へと向かう日中は仕事をしているので株式投資は休日か帰宅後に主に行っていましたが、次第に仕事の最中にも気になってくるようになりました。
市場が乱高下しているニュースなどをネットで知ると、気になってしまって仕事に集中できませんでした。

仕事に身が入らず、早く自分の資産をどうにかしたいと思うようになりました。
そうなるとすべての歯車が狂い始めます。まず、仕事でのミスや失敗が出てくるようになりました。

よく聞くような話ですが、実際に自分の身に起こるとは思っていませんでした。
自分は仕事と投資を両立できると過信していました。
仕事は仕事として、投資は投資としてやっていけると思い込んでいたのです。

失敗が失敗を生む仕事でうまくいかなくなった状態では投資もうまくいきませんでした。
まず、損切りができなくなってしまいました。仕事と投資がうまくいっているときは、損切りもある程度できていたように思います。

株式投資の書籍を読み、損切りがいかに重要であることを勉強していたからです。
しかし、歯車が狂い始めると、どうにかして損を取り返そうと躍起になりまました。

ある程度投資を経験した自分が選んだ銘柄なのだから、これ以上下げることはないだろうという思考になってしまったのです。
仕事ではうまくいかないが、投資ではうまくいくはずと、どこかで思っていたのかもしれません。挽回したい気持ちもありました。

しかし、現実は厳しいものでした。
ナンピン買いがすべてをリセット失敗すると、自分は損をしたくないという気持ちがなぜか強くなります。失敗を認められないのです。

自分が持っている株が値下がりしていくたびに、これは割安になったと思い込みさらに購入しました。
購入すればするほど自分はお得に株を購入していると思うようになりました。割安の時期はそうは続かない、いつか株価は上昇すると思い、どんどん購入してしまいました。

しかし、結果は悲惨なものでした。株価は上がるどころか下がる一方です。もちろん今までの利益はすべてなくなり、損失ばかりが増えてしまいました。

平均取得単価は下がりますが、それ以上に株価が下がってしまい、自分の利益は見込めなくなってしましました。
ふと気が付い瞬間、いったん株式投資から身を引こうと決断していました。
この時、自分の中ですべてがリセットされました。
リスタートナンピン買いの怖さを味わい、株式投資の失敗を肌で体験しました。
この教訓を生かして次のチャレンジまでさらに勉強しなければと思いました。

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編集部
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