わたしはこれで3000万円負けました【利上げ】
他人が損をする話や、最近ではセンテンススプリングに代表されるような文春の過激な報道にもかなり注目が集まるようですが、個人的にはあまり趣味のいい話のようには思えません。例のスマップの話やベッキーの話などどうでもいいというのが本音なのですが、やはり人間はそういった下品な話に興味があるようです。
私が損をした話など誰も興味がないと思いますが私はたぶん、金融マーケットでの損金は1億円くらい損をしているのではないか、と思います。もちろんそれを上回る利益を稼いでいるからこういう話もできるのでしょうが、トータルの損金が1億円だったらぞっとしますよね。
今回はみなさんの勉強にもなるような話、というと横柄に聞こえますが、参考にしていただける話を書いてまいりましょう。
損は成功の源
よくナポレオンヒルに代表されるような成功哲学などには失敗することは成功への糧ということはよく書かれていると思います。
確かにその通りなのですが株式投資で損をした直後に聞いても、そんなことはわかっているよ、と怒られてしまいそうな言葉であることも事実だと思います。
でも、この損を出した数年後にはたいていの失敗は、あのとき失敗してよかったと思うものですよね。
ですから私もこういった手痛い失敗は大体覚えていて、それを繰り返さないようにといつも心がけています。
今回のアメリカの利上げ
去年の年末にアメリカが利上げすることはイエレン議長が年末までに利上げを行うと9月に明言したことによって12月にするのであろうと思った方は多数であると思います。
このときの報道をみていると、専門家と呼ばれる人でもなんでこの人はこんなことを書くのであろうと思うのがたくさんありました。具体的にはアメリカの利上げによってより経済が好調になって株価も上昇する、ということを書く方がプロであっても非常に多かったのです。
私は前回の利上げで感覚的に株価も為替も上昇するであろうと読んで、かなりの金額を買ったのですが結果は完敗でした。記憶では総額で3000万円くらい損をしたのです。
経済学の利上げ
経済学の教科書には、利上げとは、中央銀行が政策金利を引き上げることであり、その目的は景気が過熱したことを冷やすことを目的とした政策である、とどこの教科書にも書いてあると思います。
この「景気を冷やすこと」という文字は、株価が下落ということと同義であることにアメリカの利上げを観測されている人には通じていなかった人が多かったようです。
私は前回の利上げによって株価を金利差の拡大から、円安になると読み株を信用や先物で大量に買ったのですが大損をしたという学習効果がありましたので、教科書通りに金利上げで株は売り、円は買いのポジションをとったので結果、今回はリベンジを果たしたという状況になっています。
つまり、経済学が難しくてわからないという人は多いと思いますが、難しいけれども考えれば金利が上昇すれば景気は一時的に後退するのは当たり前の話です。
次回のFOMCの利上げ決定後にはまた、マスコミに踊らされて株を買わないようにしてくださいね。利上げ確定は株の利食いところと承知しておけば失敗しても学習効果は高いと思います。