システムトレードは妄想にすぎない?
チャート・テクニカルは過去の全てを語る
株式投資に欠かせないのが株価チャートです。
ローソクや出来高、移動平均線などその銘柄の株価に関する過去のデータが網羅されています。
このチャートからわかるのはあくまでも過去の数字です。未来の株価までは表示されていません。
ただ、長年チャートを眺めていると、なんとなくパターンのようなものを感じてくると思います。そのパターンを蓄積することで未来の株価を予測する人もいます。
チャートのパターンから推測することと関連しますが、過去のデータを統計的に分析し、未来の株価を予想しようというのがテクニカルです。
テクニカルには大昔から世界中に熱心な信者がいて、様々な研究が繰り返されてきた結果、上記のようなテクニカル指標がおびただしい数作成されてきました。
極端な例だと占星術までもを組み入れたものがあります。
個々のテクニカル指標については以下からどうぞ。
テクニカルについては分析データの表示がされているというだけのものなので、チャートと同じくそこに未来の株価が表示されているわけではありません。
あくまでもそれを解釈する人の主観によるものなので、チャートもテクニカルも絶対的なツールというわけではないです。
そもそも未来の株価がわかるツールを発明した人は大金持ちになっているはずですし、そのようなノウハウを世の中に広めたりはしないでしょう。
確実に勝てるシステム売買は存在しない
テクニカルが発達してできたのが、FXなどで流行りのシステムトレード(システム売買)です。
システム売買とはコンピューターに過去のデータからの未来予測をさせ、その通りに売買を行う方法であり、システムによっては注文も自動化されているものもあります。
問題は確実に勝てるシステムは存在しないということです。
ネット上では「驚異の勝率○○%」「株式初心者でも安定して勝てる」などのうたい文句でシステムを販売している業者も多くいますが、その大半は詐欺とまでは言わないまでも、まず勝てるシステムにはなっていないはずです。
だいたいそんなに勝てるのなら人に売らずに自分で使うだけにしたほうがいいに決まっています。
もし、万が一勝てるシステムがあった場合、それは当然のごとく世の中に出ることはないでしょう。
勝てるシステムを世に出せば誰もがこぞってそのシステムを使うようになり、同じシステムを使う者同士が同じ売買をすればどうなるか。
ゼロサムゲームと言われる市場で全員が勝ち組になることはありえません。つまりそのシステムは優位性を失うわけです。
こんなことは少し考えればわかることで、趣味でやっている範囲でしたら問題ありませんが、間違ってもシステム売買に多額のお金を費やしたりはしないようにしましょう。