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株式投資を始めるにあたって考えるべきこと

株式投資を始めるにあたって考えるべきこと

これから述べることはこれから株式投資を始める人だけではなく既に始めている人にも聞いて欲しいことです。

まずは目的を明確にする

株式投資を始めるにあたっては、きっかけはなんであれ人それぞれ理由があると思います。
「お金を稼ぎたいから」「余剰資金を運用したい」あたりがよくあると思います。
でもちょっと待ってください。

多くの人が勘違いをしていると思いますが、
株でお金を稼ぐことと、株式で資金を運用することは全くの別物です。

株でお金を稼ぐ

一言で簡単に言うと、株を買って値上がりしたら売る、ただそれだけのことです。

そこには企業の資本としての株式というよりも、投機の対象としての株式ということでしかありません。
早い話が馬券を買うのとあまり変わりがありません。

もちろんそれなりに考えた上で銘柄や買うタイミングを選んでいるのでしょうが、投資家としての経験が少ない人がそうそう都合よく値上がりする株を買えるわけがないのです。

株式市場には個人投資家はもちろん、年金や保険などの機関投資家や、証券ディーラーなどプロが多く参加していて、利益をあげようとしのぎをけずっています。
そんな中に素人の個人がのこのこ入っていっても簡単に勝てるわけがありません。

株式で資産運用をする

株式で資産運用をするということは、企業の価値を見極め将来性のある株を買うことです。
企業の業績というのは一部例外を除いて数ヶ月やそこらで劇的に変わるものではありません。

通常は数年から数十年かけて成長していきます。それを見守るように投資するのが資産運用としての株式投資です。
ちょうど子供の成長を見届けるような感じですね。

この場合、多少値上がりしたからといってすぐに売ったりすることはありません。数量調整を除きずっと持ち続けるのが基本です。

上記の二つは簡単に言ってしまうと「短期売買」と「長期投資」の違いですね。
この二つの違いを理解していないと、今後株式投資について迷ったりした時に明確に答えを出せなくなるのではっきりと認識しておいたほうがいいです。

では「短期売買」と「長期投資」どちらを選ぶかということになりますが、これについてはその人の持っている資金の性質やライフスタイル、性格などによって人それぞれということになります。

まとめ

住宅ローンの頭金として貯めている資金を長期投資に向けるのは不可能ですね。
また家庭を持ったサラリーマンが、頻繁に複数の銘柄を売買するのも時間的成約から厳しい。
株式を買ったら株が気になって仕事がてにつかなくなる性格の人もいるでしょう。

それらを総合的に考えて、長期でどっしり構えて投資するのか、素早く動き回って市場からお金をかすめとるのか、最初にしっかり決めておいたほうがいいということです。
決して「お小遣い稼ぎ」なんて生易しい考えで株式投資を初めてはダメです。
株式市場はそんなヌルい世界ではありませんよ。

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この記事を書いた人
horibey
horibey
デイトレード歴15年以上の元トレーダー。経済のファンダメンタル分析を得意とする。
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