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【失敗談】信用取引の追証の恐怖に耐えられず大損

53歳男性、自営業者です。インターネット専業証券を使って株取引を始めてから10年程度になります。

アベノミクス相場が始まる前までは現物取引だけをしていましたが、ちょっとのうまく成功したことでもっと大きく儲けてやろうと色気を出して信用取引を始めたことで大きな損失を出してしまいました。

信用取引を始める前には

株式取引を始めたきっかけは株主優待に注目した株式投資が面白そうだと思ったことでした。
株主優待は現物株式を保有していないともらえないので、持ち株はすべて現物株でした。株主優待で人気のある銘柄はあまり大きな株価変化が起こらないことが多いので、一度保有した株式はあまり売り買いをすることなく基本的に長期の保有をしていました。

株価を見ることも月に一度か二度くらいの割合で確認として見るくらいでした。
あまり株価が値上がりしなくとも、そこそこの配当金の収入とたのしい株主優待がもらえればそれなりに満足していました。

アベノミクスで変わったこと

アベノミクスが始まった途端に株価は急上昇を始めました。
初期のころにははかなり顕著な上昇でありました。
それまではあまり株価を確認していなかった私も自分の持ち株の株価を見る機会が増えてきましたし、株価の変動の比較的少ないと思っていた株主優待銘柄もかなりの勢いで上がっていきました。
そうなれば別の欲が出てきたのです。

信用取引という甘い誘惑

今まで以上の現金を投資することができませんでしたので、どうしたらいいかと考えたところ、現物株式を担保にして信用取引をするという方法がありました。

信用取引であれば、保有している株主優待銘柄を売却することなく値動きがいい成長株などに投資することができるので投資金額を増やすことが必要ないので私にとっては都合が良かったのです。

さっそく信用取引で成長株に投資を始めました。

始めのうちはすごくうまくいきました。
まさに絶好調といっていいくらいでした。

一年間で資産は3倍以上になりましたから信用取引を始めて大成功といってよかったでしょう。
しかし、それは自分の投資力ではなく、アベノミクスにのればかなりの確率で達成することは可能だったでしょう。
でも自分の投資力で達成したと勘違いしていました。

上海バブルの崩壊と日経平均株価の暴落

上海株式の指数である上海総合指数は少し前から異常な高騰が続いており完全なバブルの状態にあるとおもわれていました。

もちろんバブルな株価はいずれは崩壊する運命にあります。
その崩壊が2015年夏場に現実のものとなりました。

私自身もちょっと株価に懐疑的になっていたことはありますが、これまで上昇してきたものが簡単には大きく暴落しないだろうと楽観すぎる見方をしていました。

それが上海総合指数の暴落とともに日経平均株価も暴落してしまいました。
ダメになるときはそういうものでしょうが、暴落した時に私の持ち株はほぼ信用取引の限度額に近いほど膨らんでいました。

追証の恐怖

そうなれば大きな株価の下落は追証の危険があります。
暴落時に持ち株を手放すのはばかげたことでむしろ暴落時には買いでいいのですが、信用取引を膨らませていた私はかなりの損失を覚悟して信用取引分を手放すほかはありませんでした。

そして、かなりの信用取引分を手放した時には一挙に資産は半分以下になってしまうという惨状になってしまったのでした。

信用取引の恐ろしさをいやというほど味わいました。
それ以降は株式取引は現物取引のみにしており、信用取引からはまったく足を洗ったのです。

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編集部
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