【失敗談】リーマンショック後、銀行株でボロ負け
2008年9月、あのリーマンショックの時、運よく保有株は全部売り払っていて被害は無しでした。
日経平均はどんどん下がっていき、やがて一旦落ち着いたかに見えた頃合で買いに回ったのが悲しい結末になるきっかけでした。
リーマンショック以後下がり続けた銀行株
三菱UFJに注目していました。
どんどんと下がって、どうやら600円辺りで下げ止まった様子です。
何日も600円前後で株価は停滞、「どうだろう。そろそろ買いか?」と買い意欲満々で眺めていました。
欧米の金融機関にはリーマンショックの影響は大きいが、日本の金融機関への影響は限定的だろうという情報も流れており、割安だろうと思っていたのです。
問題は買いのタイミング、上がる前には買っておきたいものだと思っていました。
そして、2日から3日ほどかけて僅かに上昇し始めたところで、第一弾の買いを入れました。
配当がよかった
銀行株に目をつけたのは、配当がよかったのも理由のひとつでした。
ここまで下がったことだし、配当を受け取りながら長期で保有しておけば、いずれ必ず株価も上がるだろうと考えていました。
預金しても利息はほとんどないに等しい時代、銀行預金をするよりも銀行株を買うほうが賢い選択だと思う人もいたことでしょう。
それが、とてつもなく長い塩漬けになるとは想像もしませんでした。
「買ったら下がる」の法則
三菱UFJを600円を少し上回ったところで買った途端、じりじりと下げ始めました。
最初は「まだ600円前後をうろつくのだろう」と思って様子を見ていたのです。
株価もこれだけ下がって来て配当率もよくなっているので、そんなには下げないだろうと思っていました。
そして550円辺りで第2弾の買いを入れました。
その途端、500円台をうろつきながらもどんどん下げていき、やがて400円台です。
「買ったら下がる」とは言うけれど、見事に買った途端に下げていきました。
今から思えば、買うのが早すぎて、もっと待つべきでした。
長い長い塩漬け
株価は350円前後で下げ止まり、330円から370円までをうろうろするばかりです。
「これは上がらない」と思いつつも配当利回りがよいので、何となく持ち続けている状態でした。
日経平均は低いところで6000円台にまで下がり、良い話も聞こえてきません。
かつて聞いたことがないほどの巨額の赤字だとか、悪い話はいくらでもありました。
配当をもらっても全然うれしくないです。
そんな中で、「どうにかならないものか」と思いつつ、ちょっと上がったら売り、また下がったら買い戻したりしていました。
あまりに長い間、株価が上がらないので、損切りというには手遅れではあるけれど、あきらめて売ってしまおうかとも思い始めていたのです。
「売ったら上がる」の法則
2011年の秋、民主党から自民党への政権交代が予想されていました。
翌年には日銀総裁も変わることになっていました。
この時に「これは株価も上がるだろう」と思いました。
しかし、上がる気配が全くなく、三菱UFJは相変わらず350円前後で細かい上げ下げです。
「政権交代の予想も材料にならないなら当分ダメだろう。もう手放しておこう。」と350円を少し上回ったところで売り、当分の間は株には手を出さないでおこうと決めました。
すると、売った途端に自民党への景気対策の期待から、どんどんと株価は上がりだします。
今度は「売ったら上がる」です。
最初は、また下がるかもしれないと思っていました。
あわてて買い戻さず、下がったところで買い戻そうと考えましたが、思うようには下がらず。
結局、高く仕入れて安く売る結果となりました。
その後、円安やアベノミクスを材料に株価は900円まで上昇しています。
悲しみをこらえつつ、指を加えて見ていました。