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予測できる危機と予測できない危機の株式の対処

予測できる危機と予測できない危機の株式の対処

○○危機というのは、株式市場の買い方にはある程度の動揺を誘うと思います。

つい、最近言われるようになった中国危機などは、その代表例になると思います。
直近の大きな危機というのもリーマンショックになると思います。
しかし、その危機の対処の仕方とその種類というのをよく理解しない限りはその危機は克服することはできないと思います。

危機には二種類ある

危機というのは予見できる危機とできない危機があるのはご存じでしょうか?
たとえば、最近、富に叫ばれている中国の危機などは予想できるのが当然になります。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶということわざというよりも格言があったような気がします。

この歴史をきちんと理解をしていればこの中国危機など簡単に予見することができます。
中国の経済成長率はみなさんご存じでしょうか?これがすぐに言えないという方は私の経験でいえば危機を予見することができないと思います。
なぜなら、中国の成長というのは異常な数字であることを認識していないからです。

2-3年前まで中国は保八政策といって年間の成長率が8パーセントを維持するという政策をとっていましたが、今年の成長目標は6.5パーセントになります。
この数字をみて中国はさすが共産主義国、計画経済にのっとって経済を進めていると思いますし、この成長目標が減速しているのですから中国経済が景気後退局面であることは誰の目でも明らかになります。

しかし、もともとの根本的な共産主義の欠陥というのは、何かということも理解すると今後、もっと深刻な経済危機があることも理解できます。
そもそも、人間はコントロールできるものですか?他人が?
このように当たり前のことを理解すれば中国の計画経済というのはコントロールなどできないのに、共産党はコントロールしていると主張をしています。
ですから、この数字はウソであろうと思っておいたほうがいいのです。

話を元に戻すと、日本の昨年の成長が0.5でアメリカが2.4です。
それと比べて中国の成長は7パーセントです。
おかしくないでしょうか?
こんなわが世の春みたいな経済が長続きするわけないのです。つまり、中国危機など今後も続くと簡単に予測がつくのです。

このような事例は危機が予測できる危機です。

反対に危機が予測できな危機とは?

リーマンショックが予測できなかったという投資家さんはたくさんいらっしゃいますが、私はリーマンショックの半年前から大暴落する、大暴落すると騒いでいた一人になりますが、実際にそうなりました。

物理学の世界では均衡状態と非均衡状態というのがあり、この状態下において相場の種類は明らかに違います。
具体的にいうとリーマンショック前の経済の状態は明らかにバブルであり、物理学でいう非均衡状態でした。

つまり景気が悪いのに株価がドンドン上昇していたのでバブルだと私は判断していつ崩れるかに神経を集中していたので大暴落後は私が神様扱いでした。
ですから、冷静な判断を常に下せるような精神状態であればたいていの危機は私は見抜く力があるのではないか、とは思いますが単なる自惚れだと思いますが人よりはそういう危機を見抜く力があるのではないか、と言ってもいいと思います。

予測できない危機とは東日本大震災や阪神淡路大震災のような大規模な災害になります。
これは正確に予測した人がいなくて当然です。
もし、いれば単なるまぐれですからそんな人はたいていの場合は詐欺師になると個人的には思います。
その予想が的中した人の文章をみるとあまりにも非科学的でお話にならないような代物でしたので。

このように予測できる危機とできない危機の二種類があります。前者の暴落というのは普通の非均衡状態からの暴落は経験値で対応ができますが、後者のような自然災害のような暴落というのは自分が被災者出会った場合は対応ができないのが経験上思います。

今回は予想できる危機など危機ではない、ということを一番にお伝えしたかったのです。

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この記事を書いた人
takesan
takesan
金融機関に10年以上勤務したのち、現在は投資家への助言等を行う。
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