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【失敗談】株式投資は使わないお金でやること

44歳の会社員です。既婚で子供が二人います。学校だけでなく、塾や習い事にお金が掛かる年頃です。
教育費の足しにと株式投資を始めました。2013年のことです。

大儲けすることは諦め、配当を狙う作戦でした。株を始めたころは、銀行、製薬会社や総合商社などの銘柄をそれぞれ複数買いました。最初の失敗は、株を始めようと思ったときに、有り金をほとんど使ったことです。つまり、株価が下がった時の押し目買いができない状況でした。

配当を狙う作戦なら暴落時に買うべきだった

前述のように配当を狙う作戦なので、財務状態がよく配当利回りが4%を超える銀行、製薬会社や総合商社の株を購入しました。

配当を狙う作戦なので、当然、配当が受け取れる権利日も株式を持ち越します。
3月末の経理落ち以降のナイアガラの滝のような暴落に目が点です。そこで悟ったことは、配当を狙う作戦ならば、暴落時に株式を買うべきだということです。

暴落時にナンピン買いをするが・・

権利落ちになり株価が下がります。これ幸いと飛びついて少々しかないナンピン資金を全力で突っ込みました。
連日の下落で、ナンピン資金の投入のタイミングが間違っていたことに気が付きました。全力でナンピンしていいのは年に数回ある大暴落した時だけで、権利落ちで下がったから全力で買うというのは愚の骨頂です。

株価が下落するときは、一日で下がりきることはなく、何日か連続して株価が下落していきます。
購入している株式の配当は4%ですので、基本的にナンピンするのであれば、配当利回りは上昇します。
しかし、ルールを作らずにナンピンしているのでは、資金がいくらあっても足りません。そこで、株価が7.5%下がったらナンピンすると決めました。

買いのルールをつくったら売りのルールも作らないとダメ

買い増しの作戦を取るときは、当たり前ですが、株価が買った価格からどの程度上昇したたら売り、目安となる金額からどの程度下がったら買うかを決めなければいつも高値掴みになってしまいます。
株価が上がった時に売却しなかったので、下落時に買うナンピン資金がすぐに底をつきました。
結局、高値つかみになり、少しでも利益が出たら、やれやれ売りをすることを繰り返すことになりました。

最終的にやりたいことは高配当銘柄の持ち株を増やすこと

配当取りをする上での最終形は、高配当株式の持ち株数を増やすことです。税引き後で配当利回りが4%であれば、配当だけで追加的に1単位を増やすためには、少なくとも25単位の株を買わなければなりません。しかし、株価は変動してボラティリティがあるわけですから株価が下落したところで買うことができ、上昇したところで売れれば配当程度の売却益が得られ、持ち株を増やすことができます。そのことに気付かないまま株式投資をしていたので、含み益をながめながら安心をするだけで、利益確定をして株価の下落に備えることをしませんでした。これにより、とても高い授業料を払うことになりました。

株は使わないお金でやること

最後に申し上げたいのは、株は使わないお金でやることです。
言い換えれば、株式市場で全部なくなってもいいというくらいの気持ちで預けられるお金でやるべきでしょう。
例えば、金融機関から借りたお金では、自分の願望ばかりが先走って冷静な判断ができなくなるからです。

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編集部
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