ブレイクアウト手法とその他のトレード手法
ブレイクアウト手法とは、過去数日間の最高値を更新すれば、買うという最も有名な売買手法です。
逆に、過去数日の安値を更新したら売ることを、ブレイクダウンと言います。
ブレイクアウト手法
ここではブレイクアウトで「買う」場合の話をします。
これは日中足、日足、週足チャートともに応用できます。
スイングトレードで使用するのは日中足か日足チャートですが、まずは週足チャートが好転している銘柄を探します。
まさに「大は小をかねる」で、大局的なトレンドが上向いている銘柄に投資することで信頼度が上がります。
まず基準となる日数を、自分で決めます。
例えば過去1日のみを基準とするなら、前日の高値を基準にします。
今日の始値が前日の高値よりも安く始まり、前日の高値を上抜いたら買うということです。
ただし、ブレイクアウトにはダマシが多いのも事実で、ブレイクアウトする時に、出来高が伴っているかの判断が必要になってきます。
この手法の応用編として、はらみ足ブレイクアウトというものがあります。
はらみ足とは、前日のローソク足の実体の中に、当日のローソク足が含まれている形のことです。はらみ線と呼ぶこともあります。
はらみ足が表れたらトレンドの変化が近いことから、はらみ足が表れた次の日に前日の高値を超えたら買うというものです。
また、デイトレ向け手法に、オープニングブレイクアウトという手法があります。
これは寄り付きから30分につけた高値を、それ以降の時間帯で上抜ければ買い向かうというものです。
ただこの時間帯は乱高下が激しく、デイトレーダーの独壇場となりますので慣れていない人は、手を出さない方が賢明でしょう。
バスケットトレード
バスケットトレードとは、複数の銘柄を同時に購入することです。
これはプロのディーラーがよく使用している売買手法で、様々な業種の銘柄を同時に購入し、弱い業種の銘柄を売却していくというものです。
ここでは、その個人向けスイングトレード的応用編として紹介します。
まず勢いの強い業種を探し、その中でも勢いのある銘柄を複数購入した後、業種全体の指標が上げているのに個別で下げている銘柄を売却していきます。
結果的に、上げている銘柄だけを残して持ち越します。
これは保有期間と銘柄数が大きい程、利益を上げやすい傾向があります。
各証券会社が提供するツールでは業種別ランキングなどもリアルタイムで提供してくれるので、こういったリアルタイムツールがあると非常に便利ですね。
スイングギャップトレード
スイングギャップとは前日終値と本日初値との「価格差」を利用したトレードです。
ちなみに巷でよく言われているギャップアップ(GU)とは、前日終値よりも本日初値の方が高い場合で、ギャップダウン(GD)とは前日終値よりも本日初値の方が安いことをいいます。
ギャッ プトレードと一言でいっても様々な種類が存在しますが、ここで紹介するものは、純粋に前日の大引けで買い、本日の初値で売るといった単純明快なトレード手 法です。
なので、スイングトレーダーが一番楽に儲けることのできる売買であると思います。
皆さんもいろいろと検証されていると思いますが、恐らく勝率の高 い有効な方法を見つけ出した人は数少ないでしょう。
チャート、出来高で明日の寄り付きを予想するのは当たり前ですが、下記の事を重ね合わせていくことで、より勝率のよいギャップを得ましょう。
自分の売りによって1ティック下げてしまうような取引量の少ない銘柄は、当然手出し無用です。
銘柄特有のチャートパターン
前日の出来高やチャートの形によって、GUではじまり易い銘柄、逆にGDではじまり易い銘柄というものが存在するので、まずはそういった習性のある銘柄を発掘しましょう。
週末、月末、期末、年末のパターン
一般的な話ですが、週末や月末、期末、年末などの節目には、プロのディーラー達の手仕舞い等の理由によって下げやすいと言われています。
逆に週明け、年明け等は物色されやすい傾向があるようです。
ギャップの主な原因は海外市場
純粋にギャップを狙うなら自動車などの輸出関連株よりも、不動産・銀行のような内需関連株や人気株を選びます。
逆に言えば、海外市況の波が読めれば、それに影響されやすい銘柄を選ぶとギャップがとり易くなるでしょう。