テクニカル分析
アームズ・ボックス
アームズ・ボックス(Arms box)とは、1983年のリチャード・W・アームズJr.の出来高対応チャートです。
ボックスの上限はその日の高値を示し、下限はその日の安値を示し、また、ボックスの幅はその日の出来高の量を示します。
よって、アームズ・ボックスの形は、特定期間(日、週など)の値幅と出来高を表します。
短くて幅のあるボックス(出来高が多く、価格の変化が少ない)は、価格を動かすために大きな出来高を必要とし、値動きが鈍くなっていることを示し、ターニング・ポイント近しを示唆します。
反対に、長くて細いボックス(出来高が少なく価格の変化が大きい)はトレンドの成立を示します。
上昇途上であれば、さらなる上昇を示唆し、下落途上ならば、さらなる下降を示唆します。
特に重要なのは、幅のあるボックス(出来高増加を伴う)が、サポート(支持)やレジスタンス(抵抗)を突破した時です。
高さも幅も顕著に増加したものを「パワー・ボックス」と呼び、これはトレンドのブレイク(突破)の最高のシグナルとなります。