株を売買するにあたって
株式投資を始める前に、まずは株を売買するにあたって確認しておくべきことがあります。
「投資」と「投機」
まずは、そもそも株を買うということは、「投資」なのか「投機」なのか問題になります。
「投資」とは大まかにいうと、比較的長い時間をかけて利益を得ようという姿勢でお金を出すことです。通常は中・長期の売買を示します。
「投機」とは大まかにいうと、イチカバチカで勝負をするギャンブルのようなもので、通常は短期の売買を示します。(必ずしも投機=ギャンブルというわけではあ りません。)株式投資は期間にこだわる必要はなく、自分のスタイルに合うように行えばいいのです。
長期的に持っておこうと考えて株式投資した場合でも、自 分の予想を超えて大幅に株価が上がってしまったりした場合には、「上がったモノは下がる」という原則を考えて後に起こりうる値下がりするリスクを頭にい れ、せっかくの儲かっていたはずの利益を手にすることなく単なる夢物語にならないようにするために、「利益を確定させておく」といったことも重要です。
「利益確定後」の株との付き合い方
利益確定後の株が見通しとは逆に値上がりをしてしまった場合、「縁がなかった」と割り切ってまた別の割安と思える会社を探したほうが無難です。
今更買い戻すと急落のリスクが高くなって損するリスクも高くなってしまいます。
利益確定後の株がその後見通しと同じように値下がりした場合は、もしも「この水準まで下がったのなら買ってもいいかな」と思える水準まで下がったのなら買い 直しても良いでしょう。しかしその割安と思える水準にまで下がらなかったのならやはり、縁がなかったと割り切ってまた別の割安と思える会社を探したほうが 良いでしょう。
株を売買する際の「原則」について
株を買うかどうか検討するときは、過去のチャート(5年~10年分ほど)を見ることによって、最初の段階で買い時と売り時の目安を決めておきましょう。
最初の段階で決めておかないと、欲がどんどん出てきてしまいいつまでたっても「まだ上がる」と考えたりして、結局儲けるチャンスを失ってしまいます。
株式投資をする際の「心構え」について
基本的に株価は短期的には上がったり、下がったりを繰り返すものなので会社の将来性を信じ、もし中・長期で投資すると決めたのなら、あまり日々の株価の動きに一喜一憂せずに、ゆとりを持ったスタンスで臨むようにすることが大事です。
株式投資にどれだけお金を使うべきか
株 は高値で手を出さない限り大幅に値下がりするリスクは決して高くはありませんが、突然「想定外の事件」が起こったりして株価が大幅に下がることもあり得ま す。
そのような場合は「今回は事故のようなもので、長い目で見れば株価も元通りに戻るだろう」といった中・長期的な視点で臨む必要がでてくるため、当分の 間現金は手に入らなくなってきます。このようなリスクも考え、株を買う際にはあくまですぐには必要にならない「余力資金」で買うべきでしょう。