身近なところから良い株を見つけよう
まず基本的に「株式投資」は資産を増やすために行う人が大半だと思われます。
なので、「できるだけ短い期間で、より多くのお金を増やしたい!」というのが理想ではないでしょうか。その短期売買において成功するためには、何といっても「情報の速さ」が重要になります。
例えば、会社にとって「良い情報」がでれば短期的に株価は上がる方向に進みます。「良い情報」を早く得られれば得られるほど儲けを増やすことが可能です。
し かし、個人投資家は「情報の速さ」という点では基本的には専門家に比べて不利な面があり、新聞などで報道される会社に関するニュースは、事前に専門家らが 知っている場合が多くあるので、ニュースが発表された時点ですでに株価は「高値になっていた」ということもあり得ます。
情報に惑わされずに安全に銘柄を選びたい。ここでは日常の中に隠されている、個人投資家の強みを生かせる銘柄選別を紹介したいと思います。
・ヒット商品
会 社の業績を大きく上昇させる「ヒット商品」は消費者が認めて(買って)初めて「ヒット商品」になるので、私たち消費者は「ヒットする可能性の高い商品」を 見つけやすい存在です。生活者としての目線をフル活用して「ヒットする可能性の高い商品」をみつけることができたら、その会社の株を事前に買っておくこと ができます。実際に「ヒット商品」になれば、会社の業績と共に株価も上がっていくことになるので、儲けを増やす可能性が高くなります。
皆が欲しいと思っているモノを作っている会社かどうか、儲かるモノを作っている会社かどうか、価値のある特許を持っている会社かどうか、などチェックしてみましょう。
・CM
特 に「テレビCM」は数百万人という単位の人が目にするため、とても影響力が大きく、テレビのCMによって「ヒット商品」が生まれる可能性はとても高いで す。会社が膨大な費用を使って宣伝をするため、テレビCMで流れる商品は、その会社のイチオシの自信作であることが多いのです。
そこで私たちは生活者としての目線をフル活用して思わず買ってしまいたくなるような心に響くCMを探してみましょう。このようにテレビCMを「ヒット商品を見つける有力な道具」としてみることが重要です。
・自分にとって身近で、親しみやすい会社から探してみよう
「遠くのものは避けよ」という格言があるように、身近な会社ほど材料が入手しやすいという意味合いも含めて、自分が知らない会社よりも身近な会社を探してみましょう。
身近で知っている会社ならばどんな会社でもいいというわけではありません。しっかり情報収集して投資対象として魅力ある会社か調べることも重要です。
例えば、近所に上場している会社やその工場などがあれば、その会社の好調・不調がニュースや新聞よりも、ワンテンポ早く察知できたり、あるいは、自分や家族など身近な人が働いている業界の情報ならば、より早くより詳しく情報を知ることも可能です。
また、自分の趣味に関係が深い会社であったりすれば、ネットなど活用して情報収集することも興味がない会社の情報収集より楽にできるでしょう。
このように、日常生活を投資のチャンスに変えて、良い株を見つけてみましょう。
インサイダー取引って何?
「会社の内部情報を聞いて、その重要な情報を基に株の売買をしたら逮捕されてしまう」ということは聞いたことがある人もいるかと思います。
これは「インサイダー取引」といいます。
インサイダーとは内部者のことで会社の関係者のことです。会社を辞めて1年以内の人もインサイダーと見なされます。
会社の重要な内部情報を基に株の売買をした場合は、インサイダー取引として処罰されます。これは会社関係者だけでなく、内部者から情報を得て株の売買をした外部の人も処罰の対象となります。