初心者用コラム

IPOにチャレンジしよう!低リスク高リターン【幸運の公募株】

IPOとは

IPOとは新規公開株のことです。
企業がある程度業績が大きくなり、株式市場で資金を調達する目的で株式を公開し上場する、それが新規公開株であり、それまで会社を大きくしてきた経営者が株式を売って莫大な創業者利益を得られる瞬間でもあります。

IPOは年間数十件以上あり、様々な業種の企業が株式を公開しています。
IPOのメリットは公募価格(購入価格)から大きく上昇する銘柄はあれど、大きく下落する銘柄はほとんどないことです。

銘柄によっては公募価格の2倍以上にもなるものもあります。
そんなわけで昔からIPOを専門に取引する個人投資家も多く、やりようによっては通常の株式取引では考えられないくらいの利益を得ていたりします。

ハードルの高い公募株割り当て

ただ、そんな美味しいIPOが簡単に手に入るのかというとそうでもありません。

通常はIPOのスケジュールが決まった段階で証券会社に申込み、証券会社の方で抽選をして当選した人にIPOを割り当てる形になります。

もちろん期待の大きい銘柄ほど競争率は高いわけで、ふつうに申し込んだだけでは何も当たらない、ということになってしまいます。

証券会社では公平に抽選をしている、という建前になっていますが、大手証券会社のような対面営業のところでは、大口の投資家に優先して割り当てたりと営業ツールの一つとされているようで、ネット証券では公平に抽選していると思いますが、顧客数が非常に多いわりに割り当てが少ないため、いいIPOには滅多に当たることはないですね。

自分が現役でトレーダーをやっていた頃は、IPOバブルと言われどのIPOも数倍の値上がり率が当たり前の時代で、毎回申し込んでいても当たったのは5年間で数銘柄しかありませんでした。

短期トレーダーの餌場

IPOは新規公開後最初の値段(初値)がついた時から激しく売買が行われます。

銘柄によっては一気にストップ高までいくものもあります。
当然短期売買が得意な人しかとても参加できない世界ですが、その状態が通常1週間程度は続くので、短期資金にとっては格好の取引対象となります。

ただ、その後も次々とIPOは出てくるので、勢いが鎮火してしまうのも早く、そうなったあとは焼け野原のごとく取引がほとんど行われなくなる銘柄もすくなくありません。

上場ゴールという罠

初心者は運良く公募株を買えるか、初値を買ってほどよいところで売るくらいの取引しかやりようがないと思います。

IPOは成長盛りの企業が多いはずですから、その後の成長性も高いのではと思う人も多いでしょう。でも、株式市場というのは基本的には楽観的な投資家が多く、その成長性を遥かに上回るところまで株価に織り込まれる(値上がりする)ことも多いです。

また自社の株式を公開して目的を達した気分になる経営者が多いのか、実際にその後の業績の伸びが期待された通りにならない企業も多いのも事実です。
これを業界では「上場ゴール」といいます。

そのような銘柄はIPO時は市場の注目を集めたものの、その後鳴かず飛ばずとなり最終的には経営破綻したり上場廃止になってしまう企業も多いです。IPOに投資するのは通常の株よりハイリスクであるということを理解しておいてください。

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