テクニカル分析
移動平均線
移動平均線とは?
移動平均線とは、株価の動きを滑らかな線状にすることによって相場の方向を見ようとするものです。
日足チャートでは、5日線(短期線)、25日線(中期線)、75日線(長期線)を使用するのが一般的となっています。
この指標は現在のトレンドを判断するのにも有効で、平均線が上向きなら「上昇トレンド」平均線が下向きならば「下降トレンド」と一目で判断できるところが良い点です。
チャート例
移動平均線では、「支持線」や「抵抗線」の役割も果たします。
①・②・③では、移動平均線を「支持線」として、株価が反発している様子がわかります。
上昇トレンドを形成している場合は、このような現象が比較的多く見られます。
④は5日線が、25日線を割り込み(デッドクロス)、売りシグナルとなっています。逆に、⑥のように25日線を5日線が上抜けるような場合(ゴールデンクロス)、買いシグナルとなります。
次に⑤を見てみましょう。
単純移動平均線は、指数平均線や加重平均線に比べて、株価に対する反応が遅いのがわかります。
加重移動平均と指数移動平均
そもそも単純移動平均は、原理的に相場の動きに遅れて追従するため、トレンドを表すのに遅れが生じます。この欠点を補う方法として、直近の価格にウェイトを置いて計算を行なう加重移動平均があります。
上記では25日線の加重移動平均線をチャートに表示しています。
また、指数移動平均とは、累積加重平均のことで、一定期間内の平均値ではなく、保有データの数値をすべて計算期間としている加重移動平均です。
5日移動平均線の計算式
単純移動平均線
・(当日終値+前日終値+2日前終値+3日前終値+4日前終値)÷5
・(当日終値+前日終値+2日前終値+3日前終値+4日前終値)÷5
加重移動平均線
・(5×当日終値+4×前日終値+3×2日前終値+2×3日前終値+1×4日前終値)÷(5+4+3+2+1)
指数移動平均線
前日の指数平滑平均+A(当日終値-前日の指数平滑平均)
・A(平滑化定数)=2/(5+1)