バリュー株を発掘しよう
バリュー株とは、本来の価値から見て割安な株のことで、業績や将来性が高いに もかかわらず、市場の誰もが見過ごしているために株価が割安に放置されている株のことをいいます。
その株本来の価値を見積もるのは難しいですが、原則とし て収益性、資産性、成長性などから分析して見つけ出します。そのように見積もった本来の価値から見て割安と判断できる株のことを「バリュー株」といいま す。
今現在の株価が、企業の収益力に比べて割安に放置されている企業の株に投資をして、その株価が適正な株価に見直されることにより儲けを得る株式投資がバリュー投資です。
バリュー投資の良いところは、日経平均株価にほとんど左右されないというところです。はじめから市場で放置されていて、それでいて業績が良い会社のため暴落するリスクは低いのがその理由です。
割安に放置されている株はいつ注目を浴びて適正な価格にまで上昇するのかわかりません。注目を浴びるまでには長期間かかるかもしれませんが、バリュー投資も有名になってきている現在では、短期間で適正な価格に上がる銘柄も多くあるようです。
バリュー株を見つけるための4つの指標
PER(株価収益率)
株価の割安、割高を判断するのにつかいます。1株あたり何倍まで株価が買われているかをみます。15倍以下に絞り込みましょう。
PBR(株価純資産倍率)
1株あたりの純資産に対して、株価が何倍まで買われているかを示します。PBRが1倍以下だと株主資本より会社の資産の方が多いということになります。(会社が解散したら株主には投資額より多いお金が返ってくる)PBRが1倍割れだととてもお買い得です。
ROE(自己資本利益率)
資 本をどれだけ有効活用しているかがわかります。ROEは高いほうが好ましいですが、高ROEと低PBRは相反する関係にあることに注意しないといけませ ん。一概に高ROE=バリュー株ではなく、成長株に分類されると見るほうがいいようです。ROEは数字ではなく、右肩上がりに推移しているかどうかを見ま しょう。毎年順調に上がっていたら良いでしょう。
配当利回り
株価に対する配当の割合がわかります。バリュー株では1,5%以上を狙ってみましょう。
買っていい会社かどうかざっくり調べてみる
バリュー株を見つけるにはチャートを見て銘柄を選ぶではなく、企業の決算報告や負債などの数字を見る、ファンダメンタル分析で判断が求められます。
それには深い知識が必要になってきますが、ここで「ざっくりと」ですが簡単に調べるコツを紹介したいと思います。
①財務を見る
株主資本比率が60%以上あるかどうか。これは業種によって異なってきますが、製造業の場合は60%が目安になります。流通、小売業はもう少し低くてもかまいません。
②業績を見る
2年連続でマイナスになってないか。過去5年分を見て、バランスがとれているかどうか。
③指標を見る
上記の4つの指標で見てみましょう。
④株主を見る
バリューファンドの名前や外国人投資家が入っているかどうか。(入っているとプロのお墨付き銘柄という可能性が・・・)
日本の投資信託の名前があったら警戒。(短期志向な場合があるのでいつ売ってくるかわからないという不安がでてきます)