チャートの見方
エリオット波動理論の波動の特徴
エリオット波動理論についてはこちらで説明していますが、ここでは各波動ごとの特徴をみていこうと思います。
波動ごとの特徴
第1波
マーケット心理は全面的に弱気で、新たな強気相場が始まったと認識されることはなく、下落基調が続いている中での単なる戻り局面と見なされることが多い。
第2波
ファンダメンタルが弱いことに変化はなく、マスコミの論調も全て弱気。
ジグザグ型のような急落パターンが生じやすく、第1波の底を下回ることはない。
第3波
強力な波で、強気相場入りが誰の目にも明らかとなり、もっとも長い期間上昇する。
弱気筋の踏み上げ(信用売りの買戻し)も合わさることで売買高も急激に膨らむ。
第3波では市場のほとんどすべての株が一様に上昇する傾向が強い。
第4波
利益確定の売りと出遅れてきた参加者によって買いが拮抗する局面。
チャートパターンは、ペナント型やフラッグ型等の複雑なチャートになる傾向があり、見分けにくい場合が多い。
第5波
楽観主義がはびこり、世論はバラ色一色となる傾向が強い。
相場内容としては選別色が強く、材料株や仕手株が上昇する。大半が第3波の高値辺りまでに天井打ちとなってしまうことも多い。
A波
ほとんどの投資家はまだ強気。
弱気相場の最初の波は、これまで続いてきた上昇トレンドにおける単なる押しと見なされることが多い。
B波
これまでの強気トレンドの一部であると見られやすい。
新たな強気相場に入ったと判断されやすいが、実はそれは甘い罠だったりする。
C波
相場の中でもっとも破壊的でデンジャラスな部分。
ファンダメンタルズの悪化が弱気相場を正当化し、加速度的に株価が下落することも多い。
ようやくマスコミなどでとりあげられる。