テクニカル分析
DMI
・DMIとは?
DMIとは(Directional Movement Index)の略で、一般的に方向性指数と訳されています。
トレンドの「方向性」に着目した指標で、ある一定期間内における値動きの方向性を数値で示します。
RSIなどの逆張り系の指標が一方に傾くトレンド相場の時に役に立たない事から、その欠点をカバーすべくW.ワイルダー氏により開発されました。
具体的には、上昇力を表す+DIと下降力を表す-DIを用いて判断します。
・チャート例
①のように、+DIが-DIを下抜けたいる場合は売りサインとなります。逆に②にあるように+DIが-DIを上抜けた場合は買いサインとなります。
③のように+DIと-DIの幅がおおきいほど、上昇トレンドの強さが表されています。④は幅が小さく、膠着状態にあることが読み取れます。
・ADXとの併用
±DIのクロス後に、ADXが下落してきた-DIを上抜いた場合に買い向かうことでダマシを軽減できます。
逆に、±DIのクロス後、ADXが下落してきた+DIを上抜いた場合は売りサインとなります。
・計算式
①横軸に時間の経過(日数)をとる。
②縦軸に指数(「+DI」及び「-DI」)をとる。
③「+DM」及び「-DM」を下記計算式から求める。
+DM=当日の高値-前日の高値 | ||
-DM=前日の安値-当日の安値 |
ただし、以下の条件に該当する時は、「+DM」または「-DM」を0とします。 ・+DM・-DMともに0以下の場合、双方共に0に修正 ・+DM>-DMの場合、-DMは0に修正 ・+DM<-DMの場合、+DMは0に修正 ・+DM=-DMの場合、双方共に0に修正 |
④「TR」を下記計算式から求める。
以下の計算値で最大となるものを採用 | ||
当日の高値-当日の安値 | ||
当日の高値-前日の終値 | ||
前日の終値-当日の安値 |
⑤「+DI」及び「-DI」を下記計算式から求める。
+DI={(計算期間の+DMの合計)/(計算期間のTRの合計)}×100 | ||
-DI={(計算期間の-DMの合計)/(計算期間のTRの合計)}×100 |